◆コラム 外国人留学生の主な卒業後の進路とは? 進路に合わせた手続きも紹介

2019年09月20日

■日本国内の外国人留学生の数
現在の、日本に来る外国人留学生の数はどれほどの数になっているのでしょうか。
文部科学省が発表した平成31年1月31日に発表した外国人留学生在籍状況調査によると、2018(平成30)年5月1日現在の外国人留学生は298,980人(対前年比31,938人(12.0%)増)。
留学生数の多い国・地域は中国114,950人(対前年比7,690人増)、ベトナム72,354人(対前年比10,368人増)、ネパール24,331人(対前年比2,831人増)でした。

■外国人留学生たちは、なにを目指す?
母国から日本に来日。専門学校、もしくは短大や大学、専門学校に留学して無事に卒業する。
そんな外国人留学生たちは、次にどういう道に進むことを目指しているのでしょうか?
その目標の多くは……やはり<日本国内での就職>でしょう。

では実際には何割程度の留学生が、卒業後に日本企業に就職をしているのかというと……。

ある調査によると、大学を卒業した外国人留学生のうち実にその7割が、卒業後に日本に留まり、日本で就職することを希望しています。
ただし、そんなにもたくさんの人が日本での就職を希望しているというのに、実際に就職が決まった留学生の割合はなんとたったの3割にすぎないというデータも。
外国人留学生にとって日本国内での就職は、かなり高い壁となっているようです。
就職が決まらなかった外国人留学生は、後ろ髪をひかれる思いで母国に帰ってしまう人が多いそう。
さぞかし無念な思いであるだろうことは、想像に難くありません。

■卒業後も日本にしばらく留まらなければいけない……そんな場合の手続きは?

在留期限を超えて、留学ビザのまま滞在することはできない
まず覚えておいていただきたいのは、大学や専門学校を卒業・修了後、在留期限を超えて“留学”のビザのまま日本に滞在することはできないということ。

たとえばこんな場合は……

・卒業の日までに在留期限が切れてしまう
・卒業後すぐに在留期限が切れ、出国準備がすぐには整わない場合
上記のような場合、在留資格を「留学」から「短期滞在」(最大90日)に変更することができることを覚えておいてください。

ただし、在留期間が「1年3月」、「2年3月」など、既に卒業(修了)後の出国準備期間に対応する在留期間を有している方については、原則出国準備等を目的とする「短期滞在」への在留資格変更は行われないこととなりますので注意して下さい。

  • 短期滞在への在留資格変更に必要な書類

在留期間が満了する日までに、入国管理局へ行き、申請書、その他必要書類を提出し申請します。通常3か月前から申請することができます。
申請書を入国管理局へ提出すると約2週間で通知が郵送されます。通知が届けば、その通知、旅券(パスポート)、在留カード(または在留カードとみなされる外国人登録証明書)、手数料4,000円を持参して、再度入国管理局へ行き、新しい在留期限が記されている在留カードを受け取ります。

<必要書類>
1.在留期間更新許可申請書。
用紙は入国管理局、または法務省のHPからもダウンロードできます
2.申請書に貼付するための証明写真(4㎝×3㎝)
3.旅券(パスポート)・在留カード(または在留カードとみなされる外国人登録証明書) 提示
4.在学証明書・成績証明書(研究生の場合:研究内容証明書)  各1通
5.経費支弁能力を証明する書類 (奨学金証明書・預金残高証明書 等)
6.手数料 4,000円
※その他、入国管理局の判断により、他の証明書等追加書類の提出を求められる場合があります。

■日本国内で就職が決まったら……外国人留学生に必要な手続き
留学生が、日本での就職が決まったなら。
必ずやらなければいけないのが、在留資格の変更です。
入社までに<留学>から<就労>の在留資格に変更することは、絶対に忘れてはならないことですから、覚えておいてくださいね。
変更するためには在留資格変更許可申請書を作成して、留学生本人が入国管理局・支局に申請しなければなりません。

[1]在学中にビザを変更する場合
外国人留学生が新卒で就職内定を取った場合、必ず在学中にビザの変更申請をする必要があります。変更の際には【在留資格変更許可申請書】を、住居地を管轄する地方出入国在留管理庁に提出してください。
内定を獲得した留学生が一斉にビザの変更申請をする……
となると当然、出入国在留管理庁が混雑することに。へたをすれば何か月も待たされてしまうこともあるようです。
多くが12月からビザ変更の申請を受け付けているので、内定をもらったなら「まだ余裕があるし、後回しにしようかな」と考えずに、早めにビザ変更の申請をおこなうようにしましょう。

■内定が決まったなら、在留資格を<留学>から<就労に>
在留資格変更許可申請書の変更手続きに必要な書類とは
内定が決まって、在留資格を<留学>から<就労>に変更する場合、本人が準備する提出書類は下記のようになります。
①在留資格変更許可申請書(申請人等作成用1、2)、顔写真…1部
②パスポート(旅券)、在留カード…入管で提示
③履歴書…1部
④卒業証明書(または卒業見込証明書)、必要な場合は成績証明書…1部
⑤申請理由書…適宜

【会社が準備する提出書類】
①    在留資格変更許可申請書(所属機関等作成用1、2)…1部
②    雇用契約書または採用内定通知書(職務内容、雇用期間、地位、報酬などを明記)…1部
③    法人登記事項証明(発行後3カ月以内のもの)…1部
④    決算報告書(損益計算書)…1部
⑤    給与所得の源泉徴収票等の法定調書合計表(税務署受理印のある写し)
⑥    会社案内…1部
⑦    雇用理由書…適宜

ただし就職先が上場企業などの場合は、申請書類が簡素化されていますので、就職する企業に確認してみてくださいね。

 

NEWS一覧へ戻る

この投稿をシェアする